セカンドオピニオン対応
【THP】
(トータルヘルスプログラム)
根本的な「原因」にアプローチし
再発防止するプログラム
- 精密検査で原因菌を特定
- お薬で治す「歯周内科治療」
- 抜歯を防ぐ「歯周組織再生療法」
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00 ~ 14:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | / | / |
15:00 ~ 19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | / | / |
セカンドオピニオン対応
THP(トータルヘルスプログラム)を簡単にお伝えすると「お口全体の健康」を創造し、かつ「全身の健康」までを「生涯にわたって」維持させるプログラムです。
また、従来であれば、週1回の来院で6か月~1年以上かかっていた治療が、従来以上の効果を得ながら4回~最高9回までで、約1カ月~2カ月で終了するプログラムでもあります。そして、一度受けていただいた後、術後のメンテナンスを継続的に受けていただくことで二度と再発しないプログラムになっています。
なぜ、従来法と比べ、このような違いが出るのか?
それは、従来の歯周病治療は「対症療法」であり、トータルヘルスプログラムは「原因療法」だからです。対症療法であれば、時間がたてばまた同じ状態に陥りますが、原因療法の場合は、そもそもの原因をたたくので、再発を防止できるのです。
トータルヘルスプログラムに興味を持っていただけましたら、このまま読み進めて頂けたらと思います。
歯周病は痛みがなく進行するため、自覚症状がないこともあります。ですが、気付かないうちに進行して、やがては歯が抜けてしまうという非常に恐ろしい病気です。そして、日本人が歯を失う原因の第1位も歯周病です。
令和4年に実施された厚生労働省の調査では、全体の47.9%の人に歯周病の兆候が見られたと報告されています。約半数の人が歯周病なのですから、もはや国民病といってよいでしょう。
再発しやすいという点において厄介な病気ですが、実は歯周病は根治を目指せる病気でもあります。原因と治療方法が分かっているので、生活習慣の改善と原因菌にアプローチする治療を行えば治せるものなのです。
このページでは、当院の歯周病治療について詳しくご紹介します
歯周病は、細菌による感染症です。歯茎の中で進行する病気ということもあり、外から見ただけでは詳しい様子が分かりません。
また、歯周病の原因となる細菌にはさまざまな種類があり、細菌の種類によっても効果的な治療方法が異なります。
当院ではCTや唾液検査などの科学的な検査を行うことで、お口の状態や原因を正確に把握してから、その患者さんにもっとも適切な治療を選択していきます。
歯周ポケットの深さを測ると、歯周病の疑いがあるかどうかが分かります。歯周ポケットが深い程、歯周病は進行していることになります。
歯周ポケット検査で歯周病が疑われたら、次に「咬合検査」を行います。歯周病と似た症状を引き起こすものに「咬合性外傷」があるので、この検査を行うことで歯周病なのか咬合性外傷なのかを診断します。
咬合性外傷の場合は噛み合わせが原因になるため、感染症である歯周病とは違う治療が必要です。
口腔内をさまざまな角度から撮影することで、磨き残し、噛み合わせ、歯並び、見た目、むし歯などの情報を、患者さんと共有します。
歯周病の進み具合によっては、顎の骨が溶けてしまうこともあります。そのため、治療を始める前に、顎の骨の状態も確認しておく必要があります。レントゲン検査を行う歯科医院もありますが、当院では「CT検査」を行います。
レントゲンが平面画像なのに対して、CTでは立体的でより詳しい画像が得られるので、骨の状態を正確に知ることができます。
「唾液検査」では、患者さんごとに異なる細菌の種類や数が分かります。そこから歯周病やむし歯のなりやすさ、適した治療法も分かります。
「位相差顕微鏡検査」は、口腔内の最近の種類や活動量を検査です。歯周病菌の有無を調べたり、原因菌を特定するのに役立ちます。
「オーラルクロマ」という測定器を使った、口臭検査も行います。口臭の原因の主な原因は「歯周病菌が出すガス」です。そのため口臭に含まれるガスの成分を調べることで、歯周病菌の状況を確認できます。
「遺伝子検査(PCR)」とは、細菌のDNAを調べる検査です。細菌の種類や数が分かります。
歯周病を改善・予防するには、歯科医院での定期的なクリーニングも大切です。歯科医院でのお口のクリーニングを、「PMTC(Professional Machine Tooth Cleaning)」といいます。
口腔ケアの専門家である歯科衛生士が、歯石や歯垢を丁寧に除去します。専門の器具や装置を使うので、ご自宅でのお手入れでは落としきれない汚れまで、きれいに取れます。
当院ではスイスEMS社製の「エアフロー」を導入しています。エアフローは、歯の汚れを落とす機械で、微粒子パウダーを歯に吹き付け、「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の塊を除去します。
バイオフィルムは細菌が集まってできたぬめりのようなもので、放置すると歯周病を悪化させます。しかし、エアフローを使えば歯や歯茎を傷つけることなく、バイオフィルムをしっかり除去できます。
歯周病の原因菌の種類によっては、抗生物質の服用で改善できることがあります。各種検査の結果、抗生物質での治療が有効と判断された症例では、「ジスロマック」などの抗生物質を処方しています。
「3DS」は、殺菌作用のあるジェルを入れたマウスピースを装着することで、歯の周りの細菌を殺菌する治療法です。マウスピース周辺の細菌のほとんどを殺菌できるので、非常に効果的な治療方法の一つです。
歯石などを除去する際に使用する水には、「殺菌水」を使用しています。口腔内の汚れを落としながら殺菌もできるので、より効果的にクリーニングできます。
お口の中にはさまざまな種類の細菌が住み着いていて、そのバランスによってお口の状態が左右されます。「プロバイオティクス」は、サプリメントを飲むことで、お口の中の細菌のバランスを整える治療方法です。善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで、歯周病やむし歯になりにくい口腔環境を作ります。
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶けてきます。こうなると歯を支えきれなくなるため、多くの歯科医院では抜歯を選択します。そうでなくても、いずれは自然に抜け落ちてしまいます。
しかし、溶けた骨を再生できれば、再び歯を支えられるようになるので、抜歯の必要はなくなります。当院では骨を再生する「歯周組織再生療法」も行っています。具体的にご紹介します。
歯周病で溶けた顎の骨は、放置すると自然に再生を始めます。しかし、歯肉は比較的早く再生するのに対して、骨が再生するには時間がかかります。その結果、歯肉ばかりがどんどん再生し、骨が作られるべきスペースまで覆いつくしてしまうため、骨はほとんど再生できません。
そのため、骨をきちんと再生させるには、「GTR」という治療が必要になります。「メンブレン」という人工膜で骨が再生するスペースを覆うことで、歯肉の過剰な再生を防ぎ、骨の再生を助けます。
「エムドゲイン」と「リグロス」はどちらも、骨の再生を促す特殊なたんぱく質を含む薬剤です。歯肉を切開して、骨が失われた箇所に直接塗布します。個人差によって多少異なりますが、およそ数ヶ月程度で骨が再生し、グラついていた歯も安定します。下記の動画はエムドゲインによって骨が再生される過程を説明したものです。なお、「リグロス」は健康保険が適応されます。
歯周病治療を終えた後、歯が長くなったように見えることがあります。これは、ぶよぶよになった歯肉が治療により引き締まり、本来の状態が露見した状態です。見た目に違和感が生じるだけでなく、本来、歯肉に隠れているはずの歯の根元が露出することで、知覚過敏も起こりやすくなります。このような場合、「歯肉移植術」によって失われた歯肉を修復することが可能です。お口の中の他の部分(主に上顎)の歯肉を移植する治療法です。
当院では歯周病治療の一環として「ビタミンC点滴」も行っています。ビタミンCには免疫力を高める作用があるため、感染症の一種である歯周病にも効果が期待できます。
さらに、歯周病治療以外にも美肌効果や疲労回復などの効果が得られることもあります。
当院では、毎回同じ歯科衛生士が付く「歯科衛生士担当制」を採用しています。一人の担当者が継続して患者さんと関わることで、その方に合った生活習慣のアドバイスが可能になります。
歯周病は感染症であると同時に、生活習慣病でもあるため、こうしたサポートは大切です。
また、当院には「日本顕微鏡学会」の認定歯科衛生士が在籍しています。顕微鏡を使った拡大視野での作業が得意なので、歯のお掃除などもより精密に行うことができます。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。