THP×GBT
原因菌とバイオフィルム
これらを制することで
歯の健康は守られます

診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00 ~ 14:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | / | / |
15:00 ~ 19:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ▲ | / | / |
「歯の健康」について、次のように考えている方はいませんか?
・「むし歯」や「歯周病」になるのは普通のこと
・「悪くなったら」治療すればよい
・年齢を重ねると「歯が無くなる」のは当然
実はこれは誤った認識です。興味深いデータがありますので、まずはこちらをご覧ください。
少し前のデータですが、このデータから次のことがわかります。
・日本人は定期的にメンテナンスに通う人が少なく、80歳時点での残存歯も少ない
・歯科先進国では定期的にメンテナンスに通う人が多く、80歳時点でも多くの歯が残っている
この違いは、「歯科医院での定期的なメンテナンス」を行っているかどうかに関係しています。実は自宅で行うセルフケアには限界があり、歯科医院でなければ落とせない汚れへの対処が必要ということなのです。
むし歯や歯周病から歯を守るためにはご自宅のケアだけでは足りないことが分かったかと思います。これは単純に、日々の歯磨きだけでは除去できない汚れがあるためです。具体的には歯石、バイオフィルムそして目に見えない細菌です。
歯石は目に見える細菌の塊です。目に見えない細菌の塊が「バイオフィルム・細菌」です。同じ細菌です。両方とも除去しなければならない対象です。しかし、従来法では「歯石の除去」だけが着目されており「バイオフィルムや細菌」までのアプローチはほぼなされません。それでは再発リスクを残したまま治療を終えることと同じです。
当院では「バイオフィルム・細菌」にも積極的なアプローチをしていきます。具体的には「THP(トータルヘルスプログラム)」という考え方と「GBT(Guided Biofilm Therapy)」という考え方です。
歯周病やむし歯は、細菌による感染症です。つまり削って詰めるだけでなく、そもそもの原因である「細菌」にアプローチしなければなりません。CTや唾液検査などの科学的な検査を行うことで、お口の状態や原因を正確に把握してから、その患者さんにもっとも適切な治療を選択していきます。つまり科学的根拠に基づき効果的に細菌にアプローチしていく方法が「THP」です。
GBTシステムは「バイオフィルム」の除去に着目したシステムです。
バイオフィルムとは粘性のある細菌膜、つまり、悪さをする細菌を守るための「バリア」のようなものです。従来法はこの「バリア」と「歯石」は同じものとみなし、同時に力技で除去していました。しかし、それでは効果的ではありません。どう考えても、まずは「バリア」を壊してから、その中に潜む「歯石」などを除去したほうが効果的ですよね?GBTは上記を行うために考えられたシステムです。
歯周ポケットの深さを計ることで、歯周病の進行度を確認します。
「咬合(噛み合わせ)」が悪いと、さまざまなお口の問題を引き起こすので、適切な咬合かどうかを確認する検査を行います。また、歯周病とよく似た「咬合外傷(こうごうがいしょう)」と症状ではないかの確認も行います。症状が似ていても治療法が異なるため、最初の段階で確認を行います。
当院では「iTero(アイテロ5D)」と呼ばれる機器を使用します。アイテロを使用することで、口腔内の3Dデータで採取することができるため、精密な検査が可能です。
歯周病は顎の骨を溶かす病気です。そのため、CTやレントゲン検査を行い、顎の骨の状態を確認します。
お口の状態を詳細に撮影し、磨き残しや噛み合わせ、歯並びについて治療前後の変化を確認します。
「唾液検査」を行い、お口の状態を詳細に分析します。むし歯や歯周病のリスクを特定し、それに基づいた治療計画や予防策を策定します。唾液検査はわずか5分で完了し、検査当日に結果を患者さんと共有いたします。
位相差顕微鏡を使用して、細菌の活動性や種類を確認します。必要に応じて患者さんにもその状態をご覧いただきます。治療前と治療後に観察し、変化を確認していきます。
特殊な機材を使用して口臭の検査を行います。これにより、お口の中の「細菌」の状態を確認することができます。
検査結果をもとに、原因にアプローチした治療を行っていきます。当院では、具体的に下記の治療法を行っています。
PMTCは「歯科の専門家が特別な器具と技術を用いて行う口内清掃」を意味します。具体的には、日常のブラッシングでは取り除けない歯垢、固着した歯石、バイオフィルムなどを除去します。
セルフケアだけではこれらを完全に除去するのは難しいため、定期的に専門的な清掃を行うことで、むし歯のリスクを大幅に減少させることができます。当院では、次の器具や技術を用いてPMTCを実施しています。
3DSとは、専用のマウスピースにむし歯菌を殺菌する薬剤を入れ、お口に装着していただく処置です。
継続して使用することで、むし歯予防に非常に高い効果を発揮します。さらに、副次的な効果として「口臭予防」にも大変効果的です。
むし歯はお口の中の細菌(むし歯菌)による感染症ですから、再発しないためにはしっかり除去・殺菌することが肝心です。当院のむし歯治療ではむし歯菌に対し強い殺菌力を持つ「殺菌水」を利用し、治療後の再発を抑えていきます。
口腔内には何兆個もの細菌が存在し、善玉菌と悪玉菌が常に勢力争いをしています。このバランスが崩れて悪玉菌が増えると、歯周病菌が活発になってしまいます。プロバイオティクス療法は、このバランスを整え、悪玉菌の過剰な増殖を抑制する治療法です。
エアフローは、水と細かい粉末を高圧で吹き付けて、歯の表面に付着したプラークや着色汚れを効果的に除去する方法です。特にコーヒー、紅茶、タバコなどによる変色を取り除くのに優れています。
従来のスケーリングよりも快適で、歯や歯茎に優しく、ダメージが少ないため、患者さんにとって負担の少ない治療法です。
当院ではスイスEMS社のエアフローを使用しています。EMS社のエアフローは、水や微細なパウダーで歯や歯肉を傷つけずにバイオフィルムを除去することができます。
当院では、毎回同じ歯科衛生士が担当する制度を導入しています。担当制にすることで、患者さんのお口の状態を的確に把握し、問題が発生しそうな時には迅速に適切な処置を行います。また、患者さんの生活スタイルに合わせたアドバイスも提供できるため、より効果的なケアが可能になります。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。